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2018/03/10(土)
オートガイダーでPECする
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先日オートガイドで自宅での初撮影を試みたんですが、準備に時間がかかったり、PHD GUIDINGの調整がうまくできなかったりで、そうこうしているうちに雲が出てきて、初撮影はできず終いに終わりました。 単に手際が悪かっただけの話なんですが、ノータッチだと自動導入で対象天体に望遠鏡を向けたら基本そのまま撮影に入れるのでやっぱりその手軽さは捨てがたいものがあります。
ただ、現状の自前PECでは600mm、数分ぐらいまでがノータッチ撮影の限度で、それ以上となるとPECをもっと追い込まないといけません。・・・が、これまで「キタこれ!!」と自画自賛の調整をやっても、いざ再生してみると「ナニこれ!?」というような結果に終わっていますので、自前PECでこれ以上に追い込めるものか、はなはだ疑問ではあります。
ちなみにAXDにはメーカであらかじめピリオディック補正がなされていますが、ずれてしまっているのか、自前PECなしではとてもノータッチ撮影できる状態にはありません。メーカに再調整を依頼することも考えたものの結構な値段になるので、これは最後の手段としてとっておきたいところ。
そんな時、オートガイダーを使ってPECができないか?と考えました。試したわけではないですけど、オートガイドとPEC調整は排他的な関係にあるわけではなさそうなので、オートガイダーからの指令で自動的にPEC補正をすれば、精度の高い追尾を実現できる可能性があります。
もしオートガイダーの指令がPEC補正に効かなければ、現在600mm、数分ぐらいは満足できる追尾データが飛んでしまうリスクはあるものの、そのときはもう一度調整すればいいさと割り切って、早速トライしてみました。
して、その結果は・・・? 少なくとも手動でやるよりもよい結果になりました。PEC後に前回と同様ホタロンノーマル焦点で3周期分の星の挙動を撮影したところ、全ての写真で同じような星像になりましたし、星ズレもわずかです。
今回は、自分が手動でやったPEC記録をベースにオートガイダーで再補正することを試してみました。しかし、既に入力済みのPEC動作とオートガイダーの補正が干渉したのか、急に星の動きが変動し、収束しない場面もありました。これが星ズレにつながっているんだろうなと思います(そもそも、オートガイド中はPECを活かさないのがセオリーだそうなので)。 とりあえず、オートガイダーの指令でもPEC補正はできることが判っただけでも収穫です。次回は一旦PEC記録を消去して、AXDの素のピリオディックモーションを補正してその効果を確認したいと思います。 明日は晴れるか??
*オートガイダーでのPEC補正後にノータッチで撮影したNGC2903(しし座)です。急な星の動きですこしいびつな形になっています。
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