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2006/07/05(水)
ゲド戦記 感想
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3日ゲド戦記試写会に行ってきました。
んでそこで誰に会ったかっちゅーとですね、
井上直久さんにお会いしたんですよ!!!イバラード!!
サイン欲しい!!けど、いきなし声かけたら迷惑かしらとさんっざん悩んだ後、やっぱり声かけることにしました。
しかしまぁキョドりまくりながらサイン頼んだら、とても気さくに応じてくれて感動しましたです。
ノナくんを描いて下さいまして、既に上映開始前に私の心は完全ヒートアップ(笑) イバラードの絵は耳すまで知ったのですが、以来すごくすごく好きだったので、本当に嬉しかったです。 突然のことながら気軽に応じて下さって本当にありがとうございますっ
で、以下ゲド戦記感想。 (※完全ネタバレな上、かなり本音で語ってますのでご注意を。これから観ようという方は、読まない方がよいかと思われます。)
ゲド戦記・・・これは宮崎吾朗監督 第1回作品であることを強く主張すべきだと思います・・ 作品に対し思い入れが強いことも、一生懸命作ったことも伝わってきた。 ただ言いたいことがありすぎて一つにまとまらず、結果何を伝えたかったのか見えてこない感がありました。 自己完結映画といいましょうか・・・物語があるのではなく、キャラ一人語りが繋がってできたものみたいな。
てかアレンくんいろいろ笑えた!予想以上に笑わせてくれた! 以下笑いどころツッコミ多数でテルー登場シーンからざっと流れを紹介。
予告編にある通り男達にテルーが襲われるのですが、あわやというところで、柱の影からジャーン!アレン参上!に笑。 坊ちゃんはひっこんでなと相手にしない男達に立ち向かうアレン・・その顔なんか人相悪っ!挑発されるどころか逆に挑発し、やられるかと思いきやめっちゃ強い! ものっそい勢いで男らをけちらしテルーを救ったのだが、とうの彼女はお礼も言わず走り去ってしまい・・やっぱ戦ってるアレンの顔が怖すぎたからだろうか。
んでその後復讐にきた男らにあっさり捕まり、奴隷として首環をかけられてしまう。 しかーし光り輝くゲドが現れ、割かし早くに助かるアレン。(この辺のシーンはシュナっぽい) そして傷ついたアレンを癒すため、ゲドはテナーの家に身を寄せることに。
そこで農作業をするなど、のほほん生活を送るのだが、クモがゲドの命を狙っており、ゲド不在の間にアレンは再び影から逃れるため逃亡、テナーが捕まりテルーは一人取り残される羽目に。
で、影から逃げるアレン少年は、ゲドを釣るかっこうの餌であるためクモに捕まってしまう。 そしてベッドに横たわっているアレン。やたら飲み物を勧めるクモ・・ん?この展開はやばくないか?!とドキドキさせつつ自白剤でも飲まされたのか、本当の名を明かしてしまうアレン。
そしてテルーから事情を聞かされたゲドはクモの住む館へ突入。 因縁対決クモVSゲド!が始まるかと思えば、クモの手の内に陥ったアレンと戦うことに。 そしてやっぱアレンが強い。王子様は相当鍛錬してきたとみた。 だがゲドもさすがに大賢人なのでアレンを捕らえ、死に怯える彼を優しく諭します。アレン号泣・・鼻水出てますよ王子様!
さぁアレンも元通り―かと思いきや、気を抜いてしまったのかゲドあっけなく捕まる!牢屋にぶちこまれてしまいます。
一方置いてけぼりをくらったテルーは、影に導かれてクモの元へ。 影のアレンくん。実は彼こそが本当の自分なのでした。 ゲドを救うためにも自分を救って欲しいとテルーに自分の望みを託す影。うなずくテルー。そしてなぜかアレンくんテルーを抱き寄せ・いきなしロマンス。
そうして必死にアレンを探すテルー。アレンも逃げようと必死になってるかと思いきや、普通にベッドに座り自己嫌悪に陥ってました。
「ぼくはダメ人間ですたい・・」としょげ気味のアレンに向かって、自身の人生観を語るテルー。そして再び抱ッキング!と思ったら突如背景が燦々と輝く朝日に・・・・!!松竹系?!
急激に自分に自信がついたのか、突然しきり出すアレン。手に手をとった二人は、ゲドを救うために城の最上階へ・・・・・・
というのがおおまかな流れ。
アレンが父を刺し殺すにあたる理由、そして罪を償おうと決心するまでの過程が見えてこなかったのが残念デス。
アレンは、きっと監督自身なんだと思う。となると父を殺したってのに含みを感じるのですが(笑)、第一回監督作品にゲド戦記を選んだ辺り、そうなのではないかと・・
だから全体を通してアレンにばかり目が向いてしまっていて、結果ゲド戦記というよりは、ゲド周辺の内輪もめ話に終わってしまった気がします。
ゲド戦記というタイトルも、別の方がよかったのではないかしら・・ 原作と全く違うのはハウルも同じだけど、あの作品は宮崎駿監督のハウルが確立されていたので違和感を覚えませんでしたが、これを見た限り、監督自身のゲドの世界観が曖昧〜になってしまっていた感じがします。
この際ジブリとして出さなくてもよかったのではないかとも少し思いました。 映画を観て感じましたが、父と息子といえど、もっている世界観が全然違う。それは当たり前のことなのだけど、ジブリとして出す以上イメージを損なうほど雰囲気を変えてはまずいので、無理にジブリテイストに仕上げてしまったのではないかなと。
なんだかとても辛辣に感想を述べてしまったのですが、なにせ第一回監督作品ですからね! 次回作・・あるかどうか微妙なとこですが、これを機に父子対決をして、父とは全く違う作品を仕上げていってもらいたいなと思います。
ジブリ映画としての期待が高い分、こんな風に感じてしまったかもしれないので、感想読んでがっかりさせてしまったら本当にごめんなさい。
しかしまぁ作品のそこここで父の作品の影響を見ることができるので、その辺気付いてあっ!と思うのも楽しいですよ(笑)
これから作品を作るのであれば、どんな世界観を築いていくのか楽しみにしたいと思います!
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