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2008/07/01(火)
失われた若い命。。。
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私たちの太鼓保存会で、一番若かった I ちゃんが亡くなった。 事故だった。
彼女は独身で、村の保健師だった。 お年寄りの多いこの村で、一人で走り回り、頑張っていた。 健康相談では、病気や予防について、ゆっくりと丁寧な説明がとてもわかりやすかった。 お酒が好きで、保存会の飲み会では、皆と酒豪ぶりを競った。 そして、ヘンな歌を歌った。
昨日、役場を無断欠勤して、土曜の午後からどこへいったかわからないことが判明した。 役場の職員や友人がみんなで捜索した。
そして。。。 近くの沢で遺体が見つかった。 トレッキングをしていて、足を滑らせたらしい。。。 といっても、有名な観光地の、滝を見に行く遊歩道があるようなところ。。。 それがゆえに、彼女はトレッキングシューズに履き替えておらず、それは車の中におきっぱなしで、普通のスリッポンのようなスニーカー姿だった。
いったい彼女に何が起こったのか。 久々の好天に誘われて、大好きな山道をちょっとだけ、歩いてみたくなったのか。。。 土曜は良い天気だったが、それまでの雨で、あたりは湿っていたに違いない。。。
1人で、ふらっとトレッキングにでかけることはよくあったそうだ。
昨日の昼前、発見の連絡をもらってから、頭が真っ白になって、何も考えられなくなった。 信じられない。
昨夜、お通夜に行った。 彼女は東京出身だが、ご両親の意向で、こちらで送ってやりたいということだった。
対面した。きれいな顔だった。 今にも「エヘヘヘ」と照れながら起きてきそうだった。 一緒に行った保存会の友達と、泣いた。 涙があふれてどうしようもなかった。これは現実なんだ。
悔しい。本当に悔しい。 どうしてこんなことになったのか? 骨折程度だってよかったじゃないか。。。 なんだって、一番若い I ちゃんが。 これから、いろいろやりたいこともあっただろうに。
私は日記に載せるために、いつもカメラを持っているので、彼女が写っている写真もある。 演奏しているビデオも見つけた。 明日の告別式の前に、ご両親に渡そうと思う。 写真を捜したり、ビデオのダビングをしたりしていたら、また、泣けてきてどうしようもない。。。
そう、つい数日前、私たちの太鼓の流派の総帥、 「御諏訪太鼓 宗家 小口大八」先生が、交通事故で亡くなられ、保存会で騒いだばかりだった。
I ちゃん、 天国で小口先生にしっかり教えてもらって、 一番弟子になっておくんだよ。。。
岩永緒里絵さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 合掌。。。
2008年5月3日撮影
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![](/user/ten-snow/img/2008_7/1.jpg) |
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