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2009/02/22(日)
帝王と呼ばれた人
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今朝、たまたまつけたテレビで 「カラヤン生誕100年」のドキュメンタリーをやっていて、 ずーっと見てしまいました。
カラヤンといえば、亡くなって20年経った今でも、世界で最も有名な指揮者と言っていいでしょう。
つい先日、ネットラジオのクラシックチャンネルから流れてくる、ひときわ華やかに輝く演奏にふと惹きつけられ、 「誰だろう?」と思ったら、カラヤンのベルリンフィルだった、ということがあり、 今さらながら、カラヤンの凄さを思い知ったところでした。
カラヤンは美男子で、その容姿や、政治力、話題性ばかりが先走ってしまいがちですが、 世界最高峰の音楽家であることに変わりありません。
今朝の番組を見ていて思ったのですが、 カラヤンの容姿は、外見だけでなく、内面からにじみ出る音楽の心で彩られ、 そのカリスマ性は、観客だけでなく演奏家を魅了し、 彼らの能力を最大限、またはそれ以上に引き出すことに使われていたんだなぁ、と思いました。
カラヤンは厳格さをもって音楽に接していた印象があるけれど、 リハーサルでは冗談を言って団員を笑わせ、 オペラの演出で、歌手に自らやってみせて演技指導する姿や 彼を怖がって近づこうとしない人間の心をほぐすのが上手だった、 というエピソードは とても意外に感じました。
また、ダンスが上手くできず、 「音楽は彼の頭と心に宿った」という夫人の言葉が面白かったです。
年をとってからは、脊髄の病気に悩まされ、楽団との関係も思うようにいかず、 どんどん気難しくなっていったようですが、 晩年の演奏では、 「きっと天国ではこんな音楽が流れているのだろうなぁ」と思えるような、 すべてのものが昇華されたような音色を引き出していました。
自宅で、ソニーの大賀会長と会談中に心不全で亡くなった、というのは初めて知りました。
CDの記録時間の74分というのは、「カラヤンの第九」がちょうど入る時間ということで決められた、というのは有名な話です。
うーん、カラヤン、生で聞いておきたかったな、、、。
亡くなったのが20年前で、カラヤンはしょっちゅう日本に来ていたのだから、チャンスはあったはずなんだけれど、 当時はあまりにも有名すぎて、聞く気になれなかったか、 お金がなかったのか、、、。(カラヤンのチケットは、確か、超高かった。。。)
カラヤンは自分の演奏を映像に残すことにこだわっていたので、 おかげでたくさん見れる訳なのですが。。。
晩年のカラヤンと、天才ピアニスト、キーシンとの共演。 このときキーシンは17歳。カラヤンはキーシンを本当に認めていて、大変感動したそうです。 http://www.youtube.com/watch?v=1WpoazNdae0
今日のあの番組、最初の方見てない、、、。 NHK、再放送してくれないかなー。
つーか、生誕100年だから、去年さんざんやって、今日のが再放送だったのね。。。 去年は心の余裕がなくて、ぜんぜん気がつかなかったよ。。。
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