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2009/11/24(火)
連休その二 全日本ジュニア続き
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続き
いよいよ6分練習。 他の選手との身長差に客席がザワザワするぐらい。 「小さ〜い」「かわいーい」 また健人君をはじめ、みんな大きいのよね。羽生君だって、中学生とはいえ、ここのところ背が伸び続けているみたい。 選手たち、どうも小さい宇野選手が目に入らないらしく、ヒヤッとする場面がたびたび。 お客さんの目は、とにかく宇野選手に集中しているので、宇野選手が何かするたびに、おおーっ、とか、ああっ、とか。 すごい。。。 心配なトリプルループに何度も挑戦するけれど、続けざまに転倒。
「あの子、今日は調子悪いんだ」 (違いますよ〜、練習はいつもこうなんですよ〜)
と、お客さんが沈んだ所に、得意のダブルアクセルからの3連続を決めて見せて、みんなを驚かせる。 やってくれるじゃん。
ワタシ、例によって、騒がないように口を覆っていたのだけれど、その手が震えだして、止まらなくなってしまって。 私が緊張してどうする? 自分のことで、こんなに緊張したことはありません。
そして、一番滑走。 最初のポーズをとるところから、もうお客さんを引き込みます。 静まり返る観客。 次々と降りていくジャンプ。練習の時に転んでいたトリプルループもこらえて、大拍手。 目の肥えたお客さんをうならせるスピン。 そして、後半、みんなが「これからがカギ」と思っているところにもってきて、3連続、3T、2Aという難しいジャンプを次々と決め、お客さんがますます引き込まれていくのがはっきりわかりました。 音を捉えたステップと、ダメ押しの2Aのコンビネーションでもう、興奮は絶頂。 最後は絶品のスピン。
うわーっ、という歓声と共に、もちろんスタオペです。 回りもみんな立ってくれました。 まだざわつく会場。 「すごいよね」(うんうん) 「小学生の滑りじゃないよね」(うんうん) 「音を捉えるのがうまいよね」(うんうん) 「回転不足だったよね」(。。。う、うん。。。)
そう、私の目から見てもあきらかな回転不足はありました。 でも、結局転倒なし、最後までまったくスピードの衰えない演技で滑走を終えました。
得点は回転不足があるにもかかわらず、高い得点。 「現在の順位は1位です」 で、また、うわーっ。
ふう〜〜〜。 次の滑走は羽生君なんだけどね。。。 あれはやりにくいでしょうねぇ。 こうなってみれば、一番滑走は、本当にいい滑走順でした。
羽生君はまさか格が違いましたが、それでも、羽生君本来の演技ではなかったような気がします。3Aも決まらなかった、、、ような、、、。 実はよく覚えてない。。。 ジャッジスコアでカンニングしてきました。 ただ、覚えているのはエレガントな雰囲気で、特にスピンの終わり方など、女子選手が見習って欲しい感じでした。が。。。 本人も全く満足していない様子でした。
次の坪井選手、一度3Aを決めるも、ジャンプが二つ失敗で一回転に、あとのジャンプも「おっとっと」で得点伸びず。。。
次はSP2位の中村健人くん。 ぐっと大人っぽい雰囲気。立ち姿もきれいで、まっすぐにジャッジやお客さんにアピールする視線で、もうクラクラしそう。 上位の選手、ってこういうところが違いますね。 もう入りこんでいるので、照れなどまったくありません。 中村君の「ポエタ」は実によく合っていて、素晴らしいプログラムです。 フリーだけなら、羽生君の上を行く得点で、総合2位。
この日の男子のスタオベは、宇野選手と中村健人君でした。 さすがにコアなお客さんはたとえ羽生君でも、ミスがあるとスタオベしてくれませんね。
さて、この時点で宇野選手は3位。 でも、まだあと2人。
近藤君はGPSでもいい成績を納めている選手、もはやここまで、と思ったら、 冒頭のトリプルルッツで転倒、そのあともグダグダになってしまい。。。
そして、最後は、SPで宇野選手の上の3位だった木原君。 お客さんは皆、それまでの順位をしっかり覚えているので、木原君次第で、もしかして、と固唾をのんで見守ります。 果たして。。。 冒頭のジャンプ失敗、次のコンポは何とか降りたものの、次も失敗、なんだかもうそこで諦めたように見えました。 でも、しばらくすると盛り返ししきて。 「だけど、ジャンプ二つの失敗は痛いなぁ」と、思いました。 私としては、もちろん宇野選手の表彰台乗りは見たいのだけれど、 ジュニアのお兄さんたちの意地も見たかったわけです。
普通、最後の選手の演技が終わると、得点を待たずにトイレにダッシュする人が多いんだけれど、そういう人が周りにいなくて。
果たして木原君の得点伸びず。。。 後で見たら、ザヤックやっちゃったんだね。取り返そうとして、跳びすぎ。。。 でも、それがなくても、、、。
みんな、宇野選手に負けた、というより、プレッシャーに負けたんだよねぇ。。。。 怖いねぇ。。。
そして、その瞬間、全日本ジュニアの男子で小学生が三位で表彰台、という快挙が達成されたわけです。
これは、ものすごいことなんですよ。
もう客席は騒然。 「えっ? じゃあ、年末の全日本出るの?」 「いや、今はノービスからシニアの参戦はないはず」 (そうなんだよね。。。もしかして、と思って前日にお勉強済み。。。)
で、年末の全日本選手権の後にあるエキシビジョン「メダリスト・オン・アイス」に出場決定。 ぜひ、生昌磨君、見てくださいねー。 私がいつもコーフンして騒ぐワケがわかると思います。
表彰式、なかなか面白かったです。
羽生君が、お兄さんらしく握手を求めているのに、前を見て固まったまんまだぞ? 客席から笑いが。
宇野選手もちょっと笑顔が出ていたね。
名古屋のニュース映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=wRVX86mccZk
遠いけど、、、お写真もどうぞ。 もちろん、一番小さいのが昌磨君です。
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