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2004/10/03(日)
心に響く太鼓
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今日、長野県の諏訪で「第六回 日本太鼓 全国障害者大会」が行われました。 今年は長野での開催ということで、長野県太鼓連盟に所属する私たちの保存会もボランティアでお手伝いに行ってきました。 観客の誘導などを担当する係だったので、幸いにもところどころですが、演奏を聴くことができました。 この大会は障害を持った方々で構成される和太鼓グループの大規模な演奏会で、遠くは島根県、愛媛県、大阪などから、21グループの参加がありました。 障害といってもさまざまですが、特に「ろうあ」の方々の太鼓の演奏は「本当に聞こえていないのか?」と思うほど音が揃っていて、感心を通り越し、感動を覚えました。この方達は耳は聞こえなくても、全身で太鼓の振動を感じ取り、また、仲間の方とアイコンタクトをとりながら、合わせようと最大の努力をしているのです。 演奏者の1人の方が、「拍手を頂いているようなのですが、残念ながら僕達には聞こえません。手を上に上げて拍手をしていただけると、拍手をしてくださっているのがわかるので、うれしいです」というお話をされて、本当に「はっ」と心が揺さぶられました。 また、知的障害の方々が、本当に楽しそうに、また、真摯な態度で太鼓に取り組む姿を見て、胸が熱くなりました。1人の少年が、演奏が終わってもまだ、名残惜しそうに太鼓を叩き、満員のお客さんから大きな拍手をもらい、本当にうれしそうに、「ありがとう、ありがとう」と何度も言っていた姿が忘れられません。 私たちスタッフの手をにぎり、「ありがとうございました」と言って下さった方もいました。
私たち健常者は聞こえているはずの耳で、なんと何も聞いていないことか、また、見えているはずの目で、いかに何も見ていないか、、、。 劣等感にさいなまれて帰ってきました、、、。 今日はちょっと重い1日だったけれど、よい経験をさせていただきました。 日々、一生懸命に生きないと、、、ネ。
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