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2009/01/03(土)
今さらですが
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ネタがなくて、今さら感が大ですが。。。
フィギュアスケート熱がますます上がり、昨年より生観戦に走っている私ですが、 テレビでは分からない、生観戦ならではのレポートを書いてみましたので、 興味のある方は読んでみてね。長いけど。。。
とにかく全日本はものすごい緊迫感でした。 グランプリシリースやNHK杯は選手にとっては、調整の一環なのかな、と。 あ、全力でやっていることには変わりはないですよ。 でないと、問題点が何なのか、わからないですからね。
初日は男子のショートプラグラムだけなので、お客さんが少ないこともあって、会場は水をうったように静まり返っていました。 音楽が途切れると、テレビ放映用の実況のアナウンサーのナマ声が会場に響くほどです。これは、普通は聞こえないものです。
選手がジャンプを失敗すると、「あぁ〜」という嘆息がでるものなのだけれど、この日はお客さんも緊張しきっていて、小塚選手のジャンプ失敗にも 会場は固まったままでした。 唯一の「あぁ〜」が南里選手のトリプルルッツ失敗。 それほど、他が良いのに惜しかった、ということだと思います。
ジャッジ席の横の一番端に実況席があって、そこに荒川静香さんや本田武史さん、国分太一くん、実況アナウンサーがいるのだけれど、この方たちはずーっとそこにいる訳ではないのですよ。 下位の選手が続く時はどこかに引っこんでいて、有望選手が登場する少し前ぐらいから席に着きます。 だから下位の選手でも、次に有名選手が滑る順番だと、この方たちによーく見てもらえるのですね。
国分太一くんは、机に向かって、何か一生懸命に書いていました。ずーっと書いていました。 コメントとか、思いついたことをメモしていたのでしょうか。 荒川さんは選手たちを見ていましたねー。すっごいガン見していました。 本田さんはお弟子さんが出場しているので、神出鬼没でした。
会場に大型モニターがあるのですが、有名選手や予選上位の注目選手の演技のときは、そのモニターにも演技の映像が流れます。 キスクラで得点を待っている間も、テレビと同じようにスローの映像が流れます。 しかし、無名選手はそれがないんですねー。 演技中はプロフィールの静止画像、得点を待っている間は何もうつりません。
実にハッキリした厳しい世界ですねぇ。 フィギュアに限らず、何の世界にもでもあることですが。
まぁ、「いつか自分もここでスロー映像を流してもらえるように、解説してもらえるように頑張るぞ」というパワーの源にはなりそうですね。
初日、男子のSPがすべて終わり、後ろを振り向くと、小塚選手とコーチの佐藤信夫先生が立って話をしていました。 私が帰り支度を終えて廊下に出ると、先に外へ出ていた小塚選手がファンのひとりにサインをねだられて、それに応じていました。 SP失敗してナーバスになっているだろうに、よく応じてくれたなぁ、などと思いつつ、 また、周りにいた人も「私もサイン」なんて言う人は一人もいないことを確認しつつ、 横眼で見ながら、私は急いでいたので、そのまま早足で歩きました。
すると小塚選手も早足で同じ方向へ向かって歩き出し、しばらく並んで歩く格好になりました。 あまりジロジロ見てはいけないと思いつつ、未熟な私はわざと少し後ろから歩きながら、チラ見してしまったのですが、 そのときの、あのなんとも言えない感じ。 不機嫌というのでもないけれど。。。 ポケットに手を突っ込み、意外にも猫背でうつむいて歩いている。。。
でも、あれが19歳の男の子の「普通な感じ」というものなのかもしれませんね。 もちろん、滑っているときのオーラは見事に消し去っていて、 髪に整髪料が付いていなかったので (素早くそこまで見た自分が怖いわ。。。)、 もうシャワーあびて、着替えてさっぱりして、すでに切り替えは終わっていたのかもしれません。
このことがあったから、というわけではないのだけれど、 翌日のフリー演技では小塚選手に本当に入り込んでしまいました。 中部ブロックから見ていたということもあるでしょう。
フリーで、小塚選手が今まさに滑りだそうとポーズをとったときに、1人のジャッジのモニターが故障したのか映らなくなってしまい、調整のため仕切り直し、というアクシデントがありました。 ジャッジ席の混乱ぶりが私のところからはっきり見えたので、どうなることかと思いましたが、素早くモニターを交換して、競技が再開されました。
このことが小塚君にどう影響したのかわかりませんが、 そんなことがあったことを忘れさせるような演技でした。 ジャンプの失敗もありましたが、小塚君は自分をコントロールできたのだと思います。
続く
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